雑談掲示板
【ゲームブック風】テキストクエストその2【リレー小説?】
-
1
名前:暇
投稿日:2017-04-28 00:42
ID:nBsyUJcE
[編集]
当スレッドは、進行役が主導する物語を読み手が進めていくゲームブックもどきです!
今回は前回からの続きとなります。全部読まなくても大まかな流れが分かるよう定期的にまとめが入っているので良かったら見てね。
前回→http://mhxbbs.com/thread/ta/new/67089.html1、スレッドの概要
私達の分身たる主人公「あなた」の視点でMHXXの世界でハンター生活を送ります。
「あなた」がどんな結末をたどるかは物語の展開次第です。
皆で「あなた」を好きなように導いてあげましょう。【あらすじ】
>>299(シナリオ25後半~シナリオ28まで)、>>300(シナリオ29~32) >>657(シナリオ33~37) >>846(シナリオ38~42前半)【入手した物】
>>301【オリジナル特殊個体図鑑】
>>4613、進行の流れ
クエストの提示(クエスト終了まで提示者が進行役の権利を得る)
↓
進行役が文章を書きつつ選択肢などの分岐を提示し、読み手がそれに答えながらクエストをすすめる
↓
クエスト成功!or失敗…
↓
たまにはクエスト以外のイベントなんかも!?
↓
次のクエストへ!4、ルール説明 ※必ずよくお読み下さい
基本的なマナーについて
・当スレッドの設定議論などは当スレッド内で行って構いませんので別途関連スレッドを建てないで下さるようお願いします。
・雑談、感想、アドバイスなども禁止しないので気軽に冷やかしてね!
進行役について
・前シナリオが終わった後、最も早くクエスト提示を行った者が次の進行役の権利を得るものとします。
・進行役の権利を得た者は目印として@を名前に入れて下さい。
・何らかの理由で進行役を続けられ無くなった場合、その旨を宣言することで権利を譲渡できます。(もう寝るとか続き思い付かないとか)
・進行役が権利移譲を宣言してから最も早く引継ぎを宣言した者がそのシナリオの進行役を引き継ぐものとします。
・選択肢が選ばれる等して進行の準備が整ってから三日以上書き込みがなかった場合、進行役の権利を譲渡したものとします。(出来れば前もって宣言してね)
・シナリオ本文の編集については丸々削除したり、意味が変わる程の大幅な修正などはしないようにお願いします。(誤字脱字、文章の微修正や加筆程度は良い)
作中の設定について
・原作ゲームのモンスターハンターシリーズ及びハンター大全シリーズの情報を、当スレッドで共有する基本的な世界観として扱います。(参考:MH大辞典wiki)
・提示するシナリオについては原作ゲーム内のクエストの他、オリジナルのクエスト等も可とします。
・登場させるキャラクターについては原作ゲーム内のキャラクターの他、オリジナルのキャラクターも可とします。
・登場させるモンスターについては原作ゲーム内のモンスターの他、それらの設定を一部変更した特殊個体としてならオリジナルモンスターも可とします。
・一から考えたオリジナルモンスターや人語を喋るモンスターなどについては作中での登場はご遠慮ください。
・登場させる装備については原作ゲーム以外のオリジナルの物はご遠慮ください。
その他
・上記のルールは全て原則として扱い、>>1の裁量で限定的に変更される場合があります。(要望なども相談に応じます)
・当スレッドの進行、運用に問題が発生した際は>>1が調整、決定する権限を持つものとします。 -
951
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-08 00:08
ID:gX20EMvk
[編集]
>>950
罠は一応一人二つずつ持たせてはいますよ
なのでアイテム使っちゃってくださいな~~~~~
現在隻眼は目が見えないながらも、猛毒を撒き散らせながら鞭を振るうようにして尻尾を振り回している。
怒り状態の奴に真正面から挑むのは危ういか。ならば慎重に行動を起こすとしようか。
そう伝えてレイカと共に隻眼の元へ走り出す。変形させながら抜刀、巨大な剣となった剣斧を尻尾を振り回し頭がこちらに向いた瞬間を狙い振り下ろす。
力強く振るい落とされた一撃は空気中の水分を集めながら水を迸らせ、強烈な水流の一撃と共に炸裂。水を纏った一撃は弾かれずらく、刃先がイャンガルルガのクチバシに傷をつけた。
同じように頭へ目掛け振るうレイカと体勢を低くし通常弾を乱射する旦那だが、動く度に頻繁に位置がずれる為放った弾丸や笛の一撃の殆どは虚しく空を切った。
イャンガルルガは甲高く咆哮を轟かせ、翼を広げ後退する。視界を封じられていても外部からの攻撃、そしてイャンクック同様の特化した聴覚がある限り迫り来る敵の気配はわかるのだ。
鳴き終えてゆっくりと降りるイャンガルルガの顔面に向かって、レイカは容赦なく一撃を叩き込む。
しかし一撃では足りず、そのまま足を踏ん張りながら振り上げの追撃も加える。そんな彼女を援護するように旦那は咆哮の範囲外から遠距離射撃で支援する。
閃光玉の効果が切れて頭を振るう隻眼は口から黒煙と火の粉を噴きながら怒り狂った眼光で敵を睨みつけると、連続して火球を吐き出してくる。
岩壁や地面などが次々に爆発し跡形もなく消え去り、砂煙が辺りに立ち篭める。立ち上る炎と煙によって視界が塞がれ、イャンガルルガの姿を見失ってしまう。「…くっ、一旦下がるぞ!」
「了解、あーもう! 鬱陶しいったらありゃしない…!」そう苦言をもらすレイカと共に後退する。隻眼の姿が見えない以上、無理に行動する訳にもいかないだろう。
下がってみれば、砂煙に消えた俺達を心配したのか旦那がこちらに駆け寄ってきていた。「無事か二人とも」
「あぁ、俺は大丈夫だ。 こうしてピンピンしてる」
「私もよ。 それより気をつけて、いつ攻撃があるかわからないしね」そう言うとレイカは周りの気配を探るように辺りの音に耳を澄ましている。やはり狩猟笛という音を奏でる武器だからか、彼女は耳が非常に良い。俺と旦那もこれまで培ってきた経験から何とか気配を探る。
やがて砂煙が洞窟全体に吹く風に乗って薄れていき、視界も徐々に開けていく。そしてイャンガルルガの姿も捉える事ができるようになったが、ある違和感を感じた。
何やら姿勢を下げているようだ。まるで人間が徒競走等をする際に行う、走り出す直前の『構え』のような……。「……二人とも、全力で回避するぞ! あれは───」
ヤバいぞ。そう声をかけようとしたが奴の方が早かった。
砂煙を掻きわけて周囲に烈風が生じるほどの猛烈な勢いで一直線にイャンガルルガが突っ込んできて、反応が遅れた俺達を跳ね飛ばしていった。 -
952
名前:暇
投稿日:2018-01-08 01:53
ID:j7BxH5k6
[編集]
冷静慎重っていう行動傾向が逆に仇になったケースかな?
考えたり見極めたりする時間分どうしても実際に動くのは遅くなるからね(cw盗賊並の感想)
生き残るには後先考えずに罠切るかその他で上手い事やる以外なかったんやろなぁ…(死んだと決めつける人間の屑) -
953
名前:蟹
投稿日:2018-01-08 02:06
ID:B8nXzJ4E
[編集]
あえてバルファルク戦の後のシナリオ準備をしながら、のんびり観戦させてもらってますぞ
なおG級ではない模様
スラックスと笛とヘビィ……盾がないと安定性に欠けますな
過去にガルルガ戦をやった時はタンク役としてランドラットがいたおかげで持ち堪えてた記憶
一発が高くて盾も硬いリィとかエリザベートでもいれば、また違ったかもしれないか……?>>950
前シナリオ名推理兄貴と違ってアホ頭によるアホアイデアしか出せないのですがそれは
まあそうだとして、自分なら多分シビレ罠からスタン、尻尾破壊の二手から分かれて攻めさせてたかな?>>952
暇兄貴!暇兄貴じゃないか!どこか忘れたけどシナリオまとめしてたレスが1に載ってないゾ -
954
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-08 08:45
ID:ppizYosU
[編集]
なんてい・こったい!
>>953
_φ(゚ω゚*
なるほど、隻眼ガルルガは尻尾の一段階破壊で劇毒を猛毒に減衰させられますからね。
シビレ罠が残っていたならそれが一番でしたか……意外と難しい。 -
955
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-08 12:17
ID:gX20EMvk
[編集]
目が覚めると、そこには岩の天井が広がっていた。大きく開いている横穴からは沈んでいく日が見え大地を紅く染め上げ、海岸エリアから漂う磯の匂いが鼻腔をつく。
ここが洞窟エリアだと分かったが、どうして自分が横たわっているのか、最初は全くわからなかった。しかし徐々に思い出す。
───あれからどれくらいの時間がたったのだろうか。頭は朦朧とし状況の判別などとてもできたものではないが、上体を起こし辺りを見渡す。
いない。先程まで居たはずの隻眼と旦那の姿が見当たらない。
隻眼は恐らくは移動したのであろう。事実ペイントの実独特の匂いが漂っているが、その匂いは薄れてきている。
問題が旦那だ。彼の装備はガルルガS、そのガンナーの装備。ガンナー用の装備は耐性面では優秀ではあるものの剣士用の装備と比べれば耐久性では劣るため───。
その考えに至った時、思わず舌打ちをしてしまった。それと同時に守りきれなかったと後悔する。
同じエリアに残っているのは未だ倒れたままのレイカだけ。まだ痛む頭を抑えつつ立ち上がって、レイカの元へ駆け寄る。「…レイカ、大丈夫か……?」
「…ぅん、んん…」身体を揺らしながら声をかけると、全身を襲う激痛に顔をしかめながらも、レイカは腕をついてゆっくりと半身を起こす。
そして肩に置いていた手を払ったかと思えば、崖の方へ一目散に走ってゆき、咳き込みながら胃の中のものを全て吐き出した。
せめて見ないようにと視線を逸らしつつ今後の行動を考える。
移動したイャンガルルガはペイントの実の匂いからして密林エリアにいるようだ。流石にもう怒りは静まっているだろうが、気を付けるには越したことはないだろう。~密林エリアでの隻眼と戦闘、どう行動する?~
1 冷静に慎重に行動を起こす
2 大胆に果敢に行動する
3 罠や地形を利用しながら行動する
4 その他 -
956
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-08 12:59
ID:wB3dWKy.
[編集]
3を選択。
視界の悪い密林エリアなのを生かして、撹乱しつつシビレ罠に追い込む戦術で。
隻眼は左目が潰れているから視野も限られるし、先の戦闘で頭部が破壊済みだから耳も上手く機能しないだろう、という勝手な憶測。あと密林のあれは海ではなく湖なのだ
-
957
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-08 14:25
ID:95PfIYuc
[編集]
こ、これはやらかしたぁ……(/ω\*):
暫くロムっていましょう。_(:3」z)_ -
958
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-08 20:28
ID:gX20EMvk
[編集]
マジか、あれ湖なのか。まぁ、兎氏もいつかのシナリオで海って言ってた気がするし、セーフ(アウト)
あと、隻眼が潰されてないのは右目ですぜ>>959
文盲なのは自分のようだ~~~~~
ポーチから秘薬を取り出し、口に含む。勿体無い気もしたが、出し惜しみをしている場合ではない。レイカも秘薬を一呑みし、イャンガルルガを追いかける事にした。
隻眼がいたのはエリア9。草木もあるため視界も悪く、奴もまだこちらに気付いていない。
藪に隠れながら進みつつ、草の塊に近づきそこに紛れるようにしてシビレ罠を設置する。奴は隻眼の名の通り片目が潰れているので、視野はある程度限られているだろう。
シビレ罠を設置し終えたのを見計らい、レイカが笛を奏でると隻眼は振り返り、俺達の姿を見て威嚇の声を上げると怒号を上げながら彼に向かって駆け出した。
全身を左右に揺らしながら身を投げ出すようにして走るイャンガルルガ。そして草の塊をふみつけた次の瞬間、突如隻眼は痙攣してその場から動けなくなった。「今しかないな! 一気に叩くぞ!!」
「了解! さぁて、悲鳴を上げなさいッ!!」若干スイッチが入りながらも、叫びを上げつつレイカは頭目掛け笛を振り回す。俺は巻き込まれないように尻尾へと向かう。
ビンを抑えつつ振り回しをワンセット行い、構えをとる。すると剣斧から蒸気が立ち上がり、俺自身にも燃えるようにして力が湧き出てくる。
狩技『テンペストアックス』。斧モード時の重量を巧みなバランス感覚で制御する技だ。猛毒を持つ尻尾の棘を剣斧を振り回しながら削ぎ落としていく。そして高速化した振り回しから今まで纏ってきた風を斧に乗せ、全力で叩きつける。これで全ての棘を奴の尻尾から切り落とす事が出来た。「あーはっはっはッ! そのでっかい嘴、目障りよッ!」
完全にスイッチが入ったレイカの豪快な一振がイャンガルルガの頭部に命中。隻眼も流石に耐え切れずに吹き飛ばされて転倒した。これまでの頭部への度重なる集中打撃に、イャンガルルガは堪らず眩暈を起こしたのだ。
そして眩暈翼目掛け飛ぶ無数の弾丸が、翼膜を破くとまではいかないが翼爪を数本砕いた。
弾丸の飛んできた方向には見慣れたガルルガS装備の旦那の姿。ベースキャンプから復帰してきたようだ。
彼は再びしゃがみ直すと重弩から通常弾を頭部目掛け、高笑いを上げながら叩き込み続けるレイカにあたらないように乱射する。
こちらも出来る限りの事はやろう、と剣斧を全力で黒狼鳥の尻尾へ振り落とす。
ゴリッと今までとは違う感触がする。見ると、これまでの攻撃で鱗が弾き飛ばされた部分には鱗の下に隠されていた血に濡れた肉の部分がむき出しになっていた。ならばと斧を一気に振り回す。
確かな手応えと共に刃先は肉の壁を徐々に突破し、中に潜む尾骨を断ち、反対側の肉を引き裂く。「その尻尾、ぶった斬るッ!!」
放たれた一撃は的確にイャンガルルガの装甲を失った部分へと振り下ろされる。壮絶な激痛にイャンガルルガは悲鳴を上げながら吹き飛んだ。
優美な泡狐竜の素材で出来た剣斧はイャンガルルガの血でベットリと汚れ、刃先からはポタポタと赤い滴が垂れる。その先には、血溜まりの中に無造作に放置された巨大な肉の塊が横たわっている───黒狼鳥の尻尾だ。 -
959
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-08 20:46
ID:5kq/irXI
[編集]
956
隻眼は左目が潰れているから〜
958
隻眼が潰されてないのは右目ですぜ。……同じでは?(・Д・?)
ロムってねぇじゃんすいません。(◞‸◟) -
960
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-09 23:34
ID:gX20EMvk
[編集]
尻尾を切断され、千切れた部分から吹き出す血に自らの紫色の鱗を染めながら悶え苦しむイャンガルルガ。
激昂しながら尻尾を切断した憎き敵───俺目掛けて、隻眼は足を滑らせるように後退し血を撒き散らしながら残った尾を振り上げる。
それをギリギリで回避すると、先程までいた場所に切断面から吹き出た血と毒が地面に付着し…。
色が違う。あの尻尾から出される劇毒の色は赤かった筈だ。だが今見たのは濃い紫色、つまりは尻尾から出される毒が猛毒へと変化していたのだ。
原因はなにか。尻尾を切断したからか?それとも毒腺を持つ棘を破壊したからか?まぁ、あれこれ考えるより今は奴に集中した方が良いだろう。
許し難い敵を吹き飛ばそうとブレスを溜めるイャンガルルガ。口の端からチラチラと火炎の木漏れが迸る。だが次の瞬間、彼が感じたのは口から発射されるブレスの衝撃ではなく、頭部への強烈無比な一撃だった。「あっはっはっはッ! 少しは大人しくしてなさいッ!」
失った左目という死角からの彼女の筋力を極限まで溜めて爆発させた一撃はイャンガルルガの頭部を打ち砕き、顔面を顎から地面へと陥没させる。
そこに追い打ちをかけるように無数の弾丸が頭目掛け放たれる。陥没した地面に埋まっており身動きが取れない状況の為結果的に無数の弾のほとんどが命中。重ねるように放たれる連撃にイャンガルルガは悲鳴を上げる。
砂煙と黒煙が入り混じった濁った煙の中で隻眼はゆっくりと起き上がる。
隻眼の目の前に立ち塞ぐ二人。まだ立ち上がれるイャンガルルガを前にわずかに動揺するも、まだ終わっていない戦いに剣を下ろしはしない。
突如二人から目を逸らすと、そのままゆっくりと歩き出した。脚を引きずりながら、とにかくここから逃げる。───奴が弱り始めた証拠だ。「逃がすかッ!」
剣斧を顔面へと叩き込む。だがイャンガルルガも一度逃げると決めた以上その意志を曲げるつもりはなく、血だらけの頭で剣斧を耐えながら押し返してきた。
悠然と翼を広げ飛んでいく寸前、旦那はペイント弾を発射し命中。これで奴を見失う事はないだろう。
奴がとる行動は十中八九休眠だろう。ならば、最後にドデカい一撃を食らわせるか、それとも捕獲してするか…。~隻眼を討伐する? 捕獲する?~
1 最後まで全力を尽くして討伐
2 安全性を考慮して捕獲 -
961
名前:兎
投稿日:2018-01-09 23:46
ID:m8vmCPTE
[編集]
久々に選択肢を選ぼう、ここは2で。
しかしあれ湖だったのか、マジかぁ…… -
962
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-11 18:57
ID:gX20EMvk
[編集]
隻眼が逃げた先は洞窟エリア。先程一網打尽にされた苦い記憶の残る場所、そこで暴風と共に横穴から舞い降りて来る隻眼はこちらを睨みつけながら再び地面に脚を着く。
しっかりと大地を掴み、そのボロボロな体から思えないような力強い怒号を放った。「まだ戦うか。 流石イャンガルルガ、というべきかねぇ」
「だが、もう奴にはほとんど戦う力はないはず、捕獲して終わらせるぞ」
「了解! じゃあ、とっとと終わらせましょうか!!」
「おっし、じゃあ俺が隙をみて罠は仕掛けよう。 任せたぜ、お二人さん」二人は一斉に頷き相手に向き直ると、旦那は一発弾丸を頭部目掛け撃ち命中。それが戦の再開の号令となった。
イャンガルルガは反撃とばかりに三連ブレスを撃ち放った。轟音を立てて飛翔する火球は俺達の接近を阻むように炸裂。地面が吹き飛び、土や小石の礫となってこちらを襲うが俺とレイカは構わず突っ込んだ。
左右から接近する敵に対してイャンガルルガは毒針のついた尻尾を振り回して接近を阻む。しかしレイカは姿勢を低くしてこれを回避し、難なく接近を果たす。「平伏しなさいッ!」
勇ましい声を上げながらレイカは笛を横殴りに叩きつける。狙うは鱗の薄い膝の裏、生物の構造上そこを狙えば脚のバランスが崩れる。まだ普通の女の子──ちょっとやんちゃだったかもしれないが──によく友達相手にやっていたであろうイタズラ、膝カックン。ハンターとなった今ではその経験が役立っている。
膝の裏に炸裂した一撃はそのまま力づくで膝を後ろから押し、無理やり膝を曲げさせる。全く予想だにしていなかったこの攻撃にイャンガルルガは体勢を立て直す事ができず、そのまま正面へ傾き、顔面から地面に倒れ、横倒しになった。
今しかないだろうと、落とし穴を仕掛けにかかる。その際隻眼が怒り状態になっていないか確認を行う。見たところ怒ってはいないようだ。
イャンガルルガは怒り状態になると落とし穴を破壊する性質がある。その点もイャンガルルガの注意すべきところだろう。
地面にネットが展開され、イャンガルルガは落とし穴へと落ちた。下半身を埋没し、粘着質のネットが体を縛るように取り付き、穴から逃れる事ができなくなる。必死になって暴れるイャンガルルガに対し、「丁度夜になる時間だよなぁ? んじゃま、ゆっくりおやすみ」
つぶやくようにそう言うと、捕獲用麻酔玉を口の中に直接捩じ込んだ。暴れる隻眼はとっさにその異物を噛む。その瞬間、口の中いっぱいに麻酔効果のある煙が爆発し、反射的に口を開いて息を吐き出すが、すぐに失った空気を戻すように吸い込む──目の前に滞留している麻酔薬も一緒に。
効果はすぐに現れ、イャンガルルガはゆっくりとその場に倒れ込む。そして、そのまま意識を失い、眠りについた。辺りに撒き散らされていた殺気や圧迫感は全て消え去り、静かな夜が場を支配した。 -
963
名前:唸る狼藉の黒紫@時雨
投稿日:2018-01-11 22:03
ID:gX20EMvk
[編集]
~エピローグ~
「…よっと」
あれからピリカ村に帰ると、村長主催の俺達の功績を称えた宴会が開かれた。村人全員参加で酒場に集まったが、もちろん酒場の収容人数の限界は完全に超え、人が道に溢れた。それでも村人達は嬉しそうに俺達を称えてくれた。
その翌日、涙を流しながらしがみついてくる母さんをなんとか引き剥がしてベルナ村へと帰還する事ができた。……少し、寂しいとは思わなくは無かったが。
旦那は例の如く龍歴院に戻って、隻眼の狩猟報告の書類を纏めている。また皺が増えなきゃいいがな。
帰還してから数日後、俺は現在加工屋殿の所に行き『ある物』を着込んでいる最中。黒狼鳥の頭部をあしらったヘルムを装着し、改めて鏡を見ると、見事に身体との大きさに合っておる。「何時もながらいい仕事をするねぇ、あんがとよ」
「いえいえ、こちらも腕のふるいがいがあるってもんですよ」加工屋殿に感謝の言葉を贈り、レイカを待たせている為出口へと向かう。出口へ向かうその途中、何人か加工屋の前にいるのか声がする。
この声はサクラとツバメの奴か。「あえて女性用の」という言葉が聞こえてくる辺り、なんの会話をしているのかが分かる。
それはおいておくとして、加工屋の暖簾を捲り上げ姿を見せると受付前にいる仲間達から「おぉ」と感嘆の声があがる。
禍々しささえ感じられる濃紫色の黒狼鳥の甲殻を使うためにところどころ棘があり攻撃的なフォルムを持つ。だが本来の黒狼鳥の装備と違い頭はフルフェイスではなく、紫の紐が目立つ冠のような装備となっている。見た目も違いが目立ち、まるでとある国の武将を思わせる。「ほう、それがかの黒狼鳥の…」
「あぁ、さしずめ『隻眼シリーズ』ってところか。 どうよ?」
「うん! 凄く似合ってるよアマさん! レーちゃんもそう思うよね?」サクラの嬢ちゃんのその言葉にその場の視線がレイカに注がれる。すると彼女はいつもの人前に出す強気な態度になる。
「まっ、当然よね私の旦那なんだからね」
「ははっ、ありがとな」そうは言いながらも嬉しそうに笑みを浮かべるレイカを見て、俺も微笑んでしまう。レイカも自分が言った事が恥ずかしかったのか赤くなった頬を掻いて何もない空を眺めている。
「妬けるのうお二人さん。 どうじゃ? 今から試しに狩りでもいかんか?」
「お、いいねぇ。 何にしようか」
「あ、じゃあババコンガにしようよ!」
「却下。 新品の防具をいきなり屁やフンでは汚したくない」
「確かにフンだらけはちょっとねぇ」
「じゃあ、ラングロトラはどう?」
「悪臭出すやつばっかじゃねぇか。 嫌がらせかなんかか」彼女達と他愛の無いをしながらクエストボードへ歩き出す。
やはり誰かに喜んでもらえるのは嬉しい。大切な家族や妻に喜んでもらえるなら尚更、な。シナリオ41 唸る狼藉の黒紫 クリア
・勲章 『歴戦の甲殻』を手に入れました(数多の戦いを経た証の傷跡を持つ隻眼の甲殻の一部)
・称号『眼光』を手に入れました(隻眼イャンガルルガを狩猟した) -
964
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-11 22:17
ID:pJBQclzA
[編集]
時雨様、シナリオ完結乙なのです!d(^_^o)
アマネ×レイカは安心してニヤニヤ出来るので良いですね(●´ω`●)ムフフフフフ....もう何周か読みなおしてキャラ復習を済ませたら、いつか私も作者陣に加わりたいものです。
……今はまだ難しいですが。(´・ω・)さて、番外編が終わったから次はいよいよ対バルファルク最終決戦かっ!?
半裸待機!(このネタ前もやったなぁ……) -
965
名前:あとがき@時雨
投稿日:2018-01-11 22:17
ID:gX20EMvk
[編集]
それじゃあ、ざっとあとがき書いていきますよー
・隠れクエスト名
『狼藉の黒紫』(MHFG G級イャンガルルガ狩猟クエスト名)です。
全然隠れてないって? 知ってる()・ピリカ村の由来
ピリカはアイヌ語で「美しい」「立派だ」「豊かだ」と言う意味です。
因みにブランシュさんの故郷コンル村のコンルは、同じくアイヌ語で「氷」を意味します。・今回のエピローグ
どう終わらせようか迷った。すっごい迷った結果こうなった。
ぶっちゃけると二人にイチャイチャさせたかった() それだけですはい。それではお疲れ様でした。次は恐らくこのスレラストシナリオでしょう。誰がやるのかなぁ。
>>969
因縁のモンス見て思った。クシャシナリオかいてぬぇッ!
まぁ、書くとしたら多分コンル村の一部村人がド畜生になるけれどな()>>970
構いませんよー。
設定は、あんまり考えてないんで色々作っちゃってください -
966
名前:蟹
投稿日:2018-01-12 01:13
ID:B8nXzJ4E
[編集]
夜分失礼するゾ〜
ヒュー!ヒューヒュー!爆発しろー!というわけでお疲れ様です。
バルファルク戦、このスレに収まるかな……
収まらないというのなら>>964のなんてこったい兄貴、スレ埋めがてら短編でもいかがです?
アイルー編とか書くもよし、前の推理シナリオみたいなものでもよし、別ベクトルで物語を進めてもよしですぞ。
乱発しすぎなければ新キャラ作ってもよろしいですし御寿司
ちなみに自分は先に言った通りバルファルク戦後に待機中……
パート3でお会いしましょう(気が早い) -
967
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-12 19:20
ID:IpgeFCM2
[編集]
>>966暫く(具体的には14日まで)様子を見て誰も書かないようなら……。( ̄^ ̄)ウ-ム
ああでも、読み返せば読み返すほど皆さんみたいに上手く書ける自信が無いです…。(文才然り、展開構成然り、執筆速度然り。)_:(´ཀ`」 ∠): -
968
名前:兎
投稿日:2018-01-12 20:20
ID:m8vmCPTE
[編集]
時雨氏執筆お疲れ様でした。
相手が劇毒持ちということすら失念してしまうほどの甘々っぷりでしたな、ちょっとスーパーノヴァ撃って来ます。
因縁が片付いていくのは終焉への兆しなのか、はたまた新たなストーリーの幕開けなのか……(訳:次スレちゃんとあるよね?)>>967
もし頓挫してしまっても自分たちが全力でフォローします、なので安心して書き始めてくださいな。 -
969
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-12 20:38
ID:6U.LffL6
[編集]
>>968
たっ……頼もしい……。(゚o゚;;
これが初期陣の貫禄……っ!
どちらにせよ、バルファルク、クシャルダオラ、燼滅刃、鎧裂フラグを回収する必要があるので次スレもあると思いますが……。(無かったら凄く困る。) -
970
名前:難亭・凝態
投稿日:2018-01-13 10:01
ID:Znrt97HA
[編集]
_φ(・_・
念のためプロット作成中。。
時雨様、狩人のススメに出てきた生徒三人組を使ってもよろしいでしょうか?(こういうのって許可取るべき?) -
971
名前:時雨
投稿日:2018-01-13 19:33
ID:gX20EMvk
[編集]
色々作っていいよって言ってたけど、全部任せるのもあれだから簡単に纏めた三人のキャラ設定置いておこう
・アズリー:武器 大剣
エリートの優等生なのだが、決して驕る事無く上昇志向を持ち続けている。
裕福な所のお嬢様らしく、世間の事に疎い。
好きな物はチーズで高い所が苦手。・エイジロウ:武器 ガンランス
見た目は不良に見えるが、性格はとても明るく面倒見の良い気さくな好青年。
エリザベートにガンランスについて教わって以来、憧れを抱いている。
好きな物は辛い食べ物で、苦手な物は蜘蛛。・アルザス:武器 ヘビィボウガン
口数が少ないのが特徴の少年。自分を信じてくれた者のために一生懸命働き、仲間に気を使う一面を持っている。
好きな物は高い所、苦手な物は特に無し。 -
972
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-13 20:55
ID:eQ8q3XjI
[編集]
シナリオ42
『若芽萌ゆ、古代の森に、紅葉の』※諸注意
・私は執筆活動に関してはド素人です。実力はせいぜいチラシの裏でニヤニヤしていたくらい。勿論リレー小説の経験など皆無であります!おそらく人生経験も作者様方と比べると若造。温かく見守って頂けると幸いです!(あまりにも目に余るようでしたら言ってくだされば大人しく退散いたします。)
・プロット制作中にノッてしまい、予想以上に長引いてしまいました。申し訳ないです。
・ちょっぴりホラー?要素有り。
・何番煎じってレベルじゃねぇぞっていういつものパターン。
・蟹様への謝罪。……日常回とかって、相当上手い人じゃないと盛り上げられないんですよ。でわどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「───それを最初に書かんかアホんだらッ!!」
白昼の食堂。
酒気を帯びたハンター達の喧騒の中に、テーブルを激しく叩きつける音と共に、アマネの怒鳴り声が木霊した。
そんなアマネの突然の怒声の声量に、至近距離にいた俺達はおろか、すっかり酒に呑まれて今まさに拳で喧嘩をおっ始めようとしていたむさ苦しい男ハンター二人組でさえ目を丸くして硬直する。
アマネは『狩場彩る舞神』の異名を持つベテランハンターだ。そんな人物から放たれる声というのは、一般人では到底出し得ない『凄み』とでも言うべき迫力がある。臆病なガーグァは勿論のこと、ジャギィなどの肉食鳥竜でも途端に逃げ出すのではないだろうか?
アマネの故郷の母親から手紙が届き、燃石炭の柔らかな暖かみも相まってほのぼのとした空気になっていた中で突然のコレである。皆が驚くのも無理からぬもの。
状況を察するに、どうも手紙に書いてある内容が相当アレなものであったようだ。何というか……大変なお母さんなんだな。その後、アマネは彼を探して食堂に入ってきたクルトアイズと一言二言言葉を交わすと、素早く装備を整え、レイカを伴って何処かへ行ってしまった。
……リア充爆発しろと言いたいところだが、流石に今は大タル爆弾を投げていい雰囲気ではなさそうだ。というか、基本的には声を荒げたりせず落ち着いているアマネがこの焦りよう、そんなことをしていい状況で無いのは誰が見ても明らかである。因みに、これは後で聞いた話だが、件の手紙には、アマネの故郷の村の近隣にイャンガルルガ二頭が現れたとの情報が『追記として』書かれていたらしい。いや、そんな大事なことは最初に書けよと思ってしまったのは俺だけではないはずだ。
何というか……大変なお母さんなんだなぁ……うん。アマネの背を見送る視線が、思わず同情的なものになってしまった。
ミソラ夫妻がクルトアイズと共に突然いなくなった事により、この場に残されたのはなんとも微妙な空気になってしまった食堂だけ。昼の食事タイムを邪魔された周囲の視線が頗る痛い。
勿論、周囲を見回せば食事を再開している者もいるのだが、それでも先程のように騒がしいかと問われればそうとは到底言い難い。間違えなく水を差してしまったのは明らかだった。……。
誰か新たな話題を切り出さないものかと、この場に残ったツバメ、タクミ、エリクシルのメンバーの顔を順番に見回すと、見事に全員と目が合ってしまう。どうやら考えていることは皆同じであったようだ。 -
973
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-13 20:58
ID:eQ8q3XjI
[編集]
…さっきもそうであったが、丁度このメンバーの男女比率が一対一なのだ。何か出来ないものかと思案す「ちょっとまてい。」
その声に顔を上げると、そこには頬を膨らませて、可愛らしく不貞腐れた表情を浮かべるツバメの姿が。
「何故今ワシは、『ワシは男じゃぁぁぁぁぁぁ!!』と叫びたくなったのかのぅ?」
……鋭い。
ツバメは狩猟中は勿論のこと、こうした普段の会話の中でも時々凄まじく鋭い勘を発揮したりする。特に性別ネタに関しては最早超能力かと思いたくなるほど敏感だ。
それは果たして天性の才能なのか……或いは身に付けざるを得なかった技能なのか……考えていると悲しくなってくるので思考を中断した。うん。アレだ。これからはもう少し優しくしてあげよう。「まったく、油断も隙もあったもんじゃないわい……。」
ツバメがそう言ってもの鬱げにため息を吐いたところで、再び会話が途切れてしまう。
微妙な空気というのは不思議なもので、一度陥るとそれまでは色々な話題があったはずなのに、それらが全て何処かへ行ってしまうのだ。出されていた料理も既に食べ終わってしまったし、新たに注文を追加するほど空腹ではない。暇凌ぎにぼーっとクエストカウンターを見つめていると、丁度何人かのハンターがクエストに出発していくところだった。
……そうだな。こういう時にはひと狩り行こうぜ、だよな。
そう思い立ち、席を立つ。……これは、あくまでも自分の勘というなんとも不確かで非論理的な感覚でしか無いのだが、天彗龍バルファルクとの決戦はもう目前まで迫っていると、そう思えてならない。
それは別に根拠がある話ではなく、目前といっても具体的にいつなのかはまるでわからないのだが、しかし一人の『狩人』としての勘が、たしかにそう告げているのだ。
……それも、今度奴と会った時は逃走や撃退なんて甘えは決して許されない、互いの命を賭けた殺し合いになるだろうと。
ならば、それまでに少しでも力を高め、己を磨いておくべきだ。勿論、それで身体を壊したりしたら元も子もないので、あまり無理をし過ぎないように心掛けつつ……だが。都合のいいことに、ミソラ夫妻が抜けたことで、この場にいるのは自分を含めて丁度四人。仮に誰かと行くとしても、本人に何か特別用でも無い限り、誰かが余ってこの場に取り残されるということもない。
他の三人も誘ってみようか?Q:誰かを誘いますか?
1、誰かを誘う。(Q2へ。)
2、一人でクエストを探す。Q2:誰を誘いますか?(この場にいる最大三人まで。全員も可。)
1、ツバメ
2、タクミ
3、エリクシル -
974
名前:時雨
投稿日:2018-01-13 21:10
ID:gX20EMvk
[編集]
お、難亭さんシナリオきてた。頑張ってくださいね!
アマネシナリオの裏話ときたもんだ。ビックリスルー!さて、選択は1でツバメ誘おうか
エリクシルは仕事残ってそうやし、タクミはいつもの不幸が降りかかるでしょう() -
975
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-13 22:12
ID:eQ8q3XjI
[編集]
時雨様、応援ありがとうございます!(´∀`=)
パスもされていないものを勝手にキラーキャッチしていくスタイルです!( °ω° )フフフフフ.....ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一応全員に声をかけて置こうかとも思ったが、思い返せばアマネの故郷から手紙が届く前の会話で、エリクシルとタクミはこの後何か用があると言っていた気がする。
となると残るはツバメだけだが、果たして付いてきてくれるだろうか?「む?構わぬぞ。そういえば、お主と狩りに行くのも久し振りな気がするの。」
先程の流れで何処か拗ねていたような雰囲気を感じていたので正直誘いに乗ってくれるか不安だったのだが、彼女……ゴホン。彼は快く承諾してくれた。手元に残っていたビールをグイーッと、その容姿にはあまりにも似合わなさ過ぎる男らしい動作で一気に煽ると、ハンマーを背中に担いで立ち上がる。
「狩りですか?いってらっしゃい……ってもうこんな時間じゃないですか!?私はこれで!」
「え?あ…………はぁ。すいません、この後知り合いの用事に付き合わなくてはいけないので、僕もこれで。」
二人で出立の準備を進めていると、エリクシルは慌ただしく、タクミはもの悲しげな哀愁を漂わせて賑やかな食堂から出て行った。……事情はわからないが、取り敢えず強く生きろ、タクミ。
エリクシルの分の食事代は後で絶対本人に払わせてやると、俺は二人分の代金を支払いながら誓い、白昼の喧騒を後にした。***
「おや、スケベハンターじゃないか。丁度いい、来な。」
ツバメと共に二人でも出来るような手頃なクエストを探していると、大きな虫眼鏡越しに俺を見つめる竜人族の老婆……ギルドマネージャーのオババに呼び止められた。
……今更なのだが、「スケベハンター」と言われて「呼び止められている」と感じてしまっているこの状況は果たして本当に大丈夫なのだろうか?なんだかんだと長い間こう呼ばれ続けて来たためにすっかり慣れ、今では愛着すら湧いてきてしまった名前だが、いくらなんでも不名誉過ぎやしないか?「そういえばお主『スケベハンター』などと呼ばれておるのだったな。……何か大きな功績を打ち立てた後にその名が世界に残らぬといいがのぉ……」
そんな俺の思考を読んだかのように、ツバメがボソリと呟いた。別に自分みたいな人間が世の中に名を残せると思ったわけではないが、それを聞いた途端、俺の背筋にはゾッと冷たいものが駆け巡る。ハハハ、怖いこと言わないでくれ……。頼むから。
「いや、実際アンタの異名は『スケベハンター』でギルドの中にも浸透しつつあるよ?」
……どうやら、アリーチェがエドと協力して『銀弾』の名を広めたように、早急なプロパガンダが必要なようだ。後で相談してみようと決心する。
……と、まさかオババもこんな話をしに俺を呼び止めた訳ではないだろう。オババがこれまで持ってきた話の中で、厄介でないものなど一つとして無かったので、ひとまず異名については思考の外に追いやり、真面目に話を聞く姿勢を見せた。
オババは俺のそんな態度を見て満足そうに頷くと、話を続ける。「よろしい。じゃあ、単刀直入に言わせてもらうと、今新人ハンターの三人組が古代林でドスマッカォ二頭の狩猟に出たきり行方不明になっている。本来なら救助隊の一つや二つ出してやりたいところだが、件のバルファルクの問題で龍歴院にも裂ける人員が無い。そこで白羽の矢が立ったのが……」
オババはそう言って、俺を指差した。
「あなたというわけじゃな。確かに話を聞いているとかなり救助には手慣れておるようじゃが、しかし理由はそれだけかのぉ?」
「いいや。勿論、スケベハンターが無駄に救助経験に富むのは知っての通りだが、アンタにこの話を持ちかけた理由はそれだけじゃあない。今回の件は……」
そう言うとオババは、袖の中から一枚のクエスト用紙を取り出す。それ自体は別になんの変哲もない、世界中のギルドで一般的に用いられる物だ。しかし、二頭のドスマッカォが描かれたその紙の受注欄を見れば、そこには……、
『アルザス、アズリー、エイジロウ』
かつて自分が狩場にて狩人の心得を教えた、三人の生徒の名が書き入れられていた。
「––––––アンタに適任だと思ったからね。」
-
976
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-13 23:39
ID:95PfIYuc
[編集]
かつて(と言えるほど昔の話ではないが。)の教え子達が窮地に陥っていると知り、俺は即座に救助依頼を受注した。完全に自分の都合に巻き込んでしまった形になるが、同行してくれることになったツバメは「貸し一つじゃの。」とイタズラっぽく笑って引き受けてくれた。
その笑みが本気なのか冗談なのかはこの際どうでもいい。別に貸しを一つ作っても問題無いと思える程度には、ツバメとも信頼関係を築いてきたつもりだ。アルザス、アズリー、エイジロウ。
三人の顔を思い浮かべながら飛行船に揺られていると、遠くには既に古代林の存在する島が見え始めていた。発見当初は片道に二日もかけていたが、龍識船を筆頭とする航空機の発達により、最近では半日ほどで着くようになったらしい。しかしそれでも、今はあまりにも遅すぎると感じた。「そんなに焦らなくてもお客さん、これでも充分飛ばしているんだけどねぇ。」
だが、どんなに焦ろうとも飛行船の歩みが速くなるわけではないと、はやる気持ちをなんとか落ち着かせようとしていると、不意にそんな声がかけられた。
ここに来て第三者から声を掛けられるとは思ってもみなかった俺とツバメが、驚きを隠せずに振り返ると、額に汗を浮かべた飛行船の乗務員が、燃料部に燃石炭を一掬い追加しながら苦笑いを浮かべていた。「やあ、お久しぶり……そっちの女の子は初めましてかな?あの時はお世話になったね。」
「ワシは男じゃが……知り合いか?」
……彼は、確か……。
忘れるはずもない。俺が始めて古代林に墜落という形で上陸した時に助けた飛行船の乗務員だ。随分と久し振りな気もしてしまうが、よくよく考えればまだそこまでの年月は経っていない。
前も一度思わぬ再開をして驚いた記憶があるが、まさかまた会うことになるとは思わなかった。「どうもお困りのようだったから、僕があの時の恩返しもかねてね。命の恩人に対してはどれだけやっても返しきれそうにないけど。」
額の汗を拭いながら、彼は笑った。
よく見れば、あの時と比べると随分と鍛えられた肉体になっている。……万が一墜落しても大丈夫なように鍛えたのだろうか?「話は聞いてる。新人の救助だっけ?相変わらずお人好しなんだね。だから僕も、こんな形でしか貢献出来ないけど、協力させて貰うよ!捕まってて!」
彼はそう叫び、梶を大きく切って飛行船の高度を下げる。突然何を始めるつもりだと訝しみつつも彼の言う通り船体に捕まっていると、急に飛行船の背後から突風が吹き抜けた。
海面付近にのみ吹き荒れる猛烈な潮風により、飛行船は一気に加速する。体を持っていかれそうになるほどの風にも関わらず、飛行船の船体が殆ど揺れないのは、彼の持つテクニックの為せる業なのだろうか?ともあれ、彼の行いのお陰でみるみるうちに古代林の島が接近してくる。これなら半日と言わず数時間で辿り着くことが出来そうだ。 -
977
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-13 23:47
ID:95PfIYuc
[編集]
かつて自分が助けた飛行船の乗務員の協力もあり、移動時間を大幅に短縮できたとはいえ、日は既に西に傾き始めている。
……このまま行けば捜索は夜になる。それはいくら急ごうとも変え難い事実であった。
夜の森は危険だ。闇というのは人間の……『人間だけの』恐怖と不安を煽り、判断力を奪いさる。さらに言えば、人間にとって視覚情報が封じられるというのはかなり危険な状態である上に、夜行性のモンスターには危険なものも多い。夜の探索というのはそれだけのリスクが付き纏うことである。
しかし、逆に言えば夜というのはそれだけ救助対象……この場合はアルザス、アズリー、エイジロウの三人が危険に晒される可能性が高いということを意味する。ハンター歴も浅く、古代林に対する土地勘も貧弱な三人が夜の森に取り残されることの方が危険なのは火を見るよりも明らかだった。となると当然、闇の中で捜索を行う事になるのだが……
「こんなこともあろうかと、『たいまつ』を持ってきておいたぞ?お主の事じゃ、教え子のピンチと聞いてあまり考えずに飛び出してしもうたじゃろうからの。」
……正直ツバメが頼りになり過ぎる。
誰がどう見ても女の子にしか見えない容姿をしているのに、こういう男前なところもあるのだからなんというか……『たいまつ』とは、龍歴院のハンターにはあまり広まっていないが、月や星の明かりさえ届かない暗い洞窟の中を活動するためのアイテムで、俺は行ったことはないが『凍土』という狩場に向かう際には必需品ともされているらしい。
他にも小型鳥竜種を追い払ったり、羽虫モンスターをおびき寄せたり、メラルーを踊らせたりする効果もあるらしいが、今回必要なのは暗闇を照らすというもっとも単純な機能のみだ。無いよりは幾分かマシだろう。というか、ツバメが来てくれなかったら暗闇の中を一人で探索する羽目になっていたところだ。感謝しても仕切れない。
勿論、かなり無茶な急ぎ方をしてくれた乗務員にもだ。***
「さあ、着いたよお客さん!」
そして突風の中を数時間。
美しい夕焼けを望みながら、古代林に上陸する。
日没まではもう一時間と無い。早急に捜索を開始するべきだろう。そう考えながら、自分達の装備品を改めて確認する。装備とはハンターの生命線だ。何度確認したってやり過ぎということは無いだろう。
Q、あなたとツバメの武器、防具、狩猟スタイルを選択してください。
-
978
名前:暇
投稿日:2018-01-14 05:33
ID:8i.qyjh2
[編集]
*おおっと*装備確認のしすぎでお互いの武器を取り違えてしまったぞ!(謎理論)
しかも二人ともストライカースタイルで狩り技も
あなたは大挑発、ヒールゲイン、不死鳥の息吹、ツバメはエスケープランナー、鉄鋼身、完全調合というポージングの観点では隙の無い編成だーー!
と言う訳で装備は
あなたはストハンマーで鬼金(大挑発、ヒールゲイン、不死鳥の息吹)
ツバメはスト笛でオプシドホルン(エスケープランナー、鉄鋼身、完全調合)
防具はいつものあなたレウスS、ツバメ女用べリオSで勘弁したるわ。ところで次スレってあるんですか?(>>1の屑)
-
979
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 10:35
ID:.5GgP9ko
[編集]
暇氏貴様っ……!Σ(゚д゚lll)
素人にも容赦なく無理難題をふっかけるスタイル……とよく見たら防具で合理的な説明ができるようになってますね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
古代林に上陸し、互いの装備を確認していると……ある重大な、そう、重大過ぎる問題に気が付いた。
「……逆、じゃな。」
なんと、互いの武器を取り違えてしまったのである。今俺の手にあるのはアイアンハンマーを鉱石素材を用いて強化した鬼鉄というハンマー、ツバメの手にあるのはギルドから支給されたベルダーホルンを強化して作ったオプシドホルンという狩猟笛。
互いに使えないわけでは無いが、得意武器が見事に逆になってしまった。「どうする?この場で取り替えるという手もあるが……」
無駄に露出の多い防具を着たツバメの提案を受け、俺はしばし思案する。
今ツバメの身につける防具は、氷上の白騎士とも恐れられるベリオロスの素材からつくられるベリオシリーズと呼ばれる防具だ。露出の多い見た目に反して防御力は高く、同時に軽量であるために回避行動や跳躍がしやすくなるが、代わりにダッシュや溜め移動をしにくくなるという効果を持つ。
問題なのはこの溜め移動をしにくくなるという効果で、基本的に攻撃を溜めながら戦場を駆け回り、モンスターの頭部に手痛い一撃をお見舞いするというハンマーの戦闘スタイルに見事に噛み合っていない。
逆に言えば、旋律効果で高い機動力を得ることができる笛は、そのダッシュがしにくくなるという効果の悪影響を受けにくいという意味では相性が良かった。そして、自分が着ているのはレウスSシリーズと呼ばれる防具。昔説明したことがあったかと記憶しているが、このレウスSシリーズには相手の弱点……一般には頭部などに、より手痛い一撃を与えやすくなるという効果がある。これは目眩を狙って常にモンスターの頭部を攻撃し続けるハンマーとは相性の良い効果であり、どうしても演奏に時間を割く必要がある笛よりも向いているとさえ言える。
「いや、このままでいい。行こう。」
それらの事を考えれば、ツバメが狩猟笛を持ち、俺がハンマーを持つという今の状態はそれほど悪く無いように思える。
……それよりも、さっきから気になっていたことがあるのだが。チラッ、とツバメの纏う防具に視線を送る。
「言うな。言わんでいい。」
俺がそれを指摘しようとした途端、「女性用の」防具を着たツバメは半ば涙目になりながら俺の言葉を遮った。どうやら触れてはいけない問題だったようだ。
さて、残念ながら楽しい雑談に興じている時間は無い。日暮れはもうすぐだ。
時間が遅れれば遅れるほど三人の生存確率は反比例的に低くなっていく。急がなくては……。まずどちらへ向かおうか?
Q、どの順番で探索を行いますか?
1、エリア6方面からドスマッカォが主に活動するエリアを中心に捜索する。
2、エリア2方面から古代林南部を中心に捜索する。
3、全てのエリアを虱潰しに捜索する。
4、その他(自由枠)***
……もう、どれだけ走ったのだろうか?
片膝をついて立ち止まり、荒れる呼吸を整えながら頭に浮かんだのは、そんな思考だった。
だが、そんなことを考えている暇は一秒たりとも存在しない。ここで立ち止まってはいけない。今二人を助けられるのは自分だけなのだ。
そうやって、弱い心を奮い立たせ、生まれたての子鹿のように震える足をなんとか前へと運び、走り出す。喉の潤いはとうに失われた、喋ることはおろか、呼吸をすることさえ億劫でならない。
一つ幸いと言えたのは、ここまで一度も凶暴なモンスターに遭遇していないことだった。それは普通に考えれば異常事態でしかないのだが、しかし現時点において都合がいいのはまぎれもない事実である。
盾は仲間に託し、自分の手にあるのは一本の銃槍だけ。それでさえ、盾による支えが無ければ十全な威力は期待出来ない。原因はどうであれ、この状態でモンスターに遭遇することが無いというのはありがたいことだった。空を仰げば、既に夕日の姿を目にすることは出来ない。薄紫に染まり行く空が、時間の流れをただただ淡々と、残酷に表していた。
***
-
980
名前:時雨
投稿日:2018-01-14 12:04
ID:gX20EMvk
[編集]
1でいってみるかな。エイジロウか、アズリー達どちらかと会えればいいが:…。
ということで暇氏、次スレ準備頼んまっせ
-
981
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-14 14:11
ID:6mzJFX62
[編集]
>>978 XXまでのつなぎで始めたスレなんだから終わるも良し
XXにこだわるならここで新装開店。ワールドの世界観も盛り込むなら向こうで開店。
今回も飛空挺を派手に墜落させてあげますよ♪ -
982
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の
投稿日:2018-01-14 14:34
ID:pJBQclzA
[編集]
>>978仮に別のサイトに移ったとしても、ワールド板に移転したとしても、付いていく所存であります。(`・ω・´)
>>981飛行船を落とすって……あなたまさか最古参の……(なお、ワールドでは船な模様。)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しばし悩んだ末、俺たちはドスマッカォが主に出没するエリアを中心に見て回る事にした。そもそも三人が受けたクエストはドスマッカォ二頭の討伐クエスト、であるならば三人もドスマッカォがいるエリアにいて然るべきである。
「うむ。ワシもそう思うぞ。」
その事をツバメに伝えると、ツバメはしっかりと肯定してくれた。そうと決まれば早速と、ベースキャンプからエリア1を通り、エリア6方面へと歩みを進める。
……夜の古代林は、昼のソレとは全く違った雰囲気を醸し出していた。普段ならば穏やかな草食モンスターがたむろしているエリア1も、今は不気味なほどの静寂に包まれている。
「そう言えばお主、出発前に生肉を詰め込んでいたようじゃが、何故じゃ?」
そんな不穏な静寂に耐えられなくなったのか、ツバメが口を開いた。俺も緊張が張り詰めて正直苦しかったので、周囲への注意を払いつつも、振られた会話に乗ることにする。
「こんな森の中で遭難して、腹空かしてるかなと思ったから……見つけたら焼きたてのこんがり肉を食べさせてやろうと思ってな。」
ポーチの中には携帯肉焼きセットと、生肉が6個入っているが、俺だって別に伊達や酔狂でそんなものを持ってきたわけではない。
食事というのは単に空腹を癒すだけではなく、心を落ち着かせる効果もある。ただ、それには冷めたこんがり肉や味気ない携帯食料では不十分だ。空腹と絶望感に苛まれる中で目の前に焼きたての肉が差し出された時の感覚というのは、言葉では言い表せない……らしい。「お主らしいの……。」
俺の言葉を聞いて、ツバメは優しげに笑った。持ち前の美少女フェイスも相まって相当な破壊力を誇ったであろうそれは、しかし月明かりの逆光で見えなかったために俺に直撃することは無かった。
-
983
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 14:35
ID:pJBQclzA
[編集]
そんな風に、ツバメと言葉を交わしながら、それでも周囲に最大限の注意を払って夜の古代林を進んでいると、エリア6の広場の中央に、謎の塊があることに気がついた。
何か三人の現在地に繋がる手掛かりが得られるのではと期待し、それに駆け寄った俺たちは、その物体が放つあまりの臭気に思わず顔を顰める。
ツバメがたいまつに火をつけ、その周囲に明かりを灯した。瞬間、闇に紛れていたその物体の全貌が露わになる。「これは……酷いのぉ……。」
散乱した緑色の羽毛。凄まじい力にひしがれ、何者かによって貪られたのか、既に原型を留めていない哀れな肉塊。黄緑色の草原は生々しい鮮血によって真紅に染め上げられ、飛び散った肉片は鼻の曲がるような異臭を発して無数のハエにたかられている。
少し離れたところに目を向ければ、そこにはこの肉塊の主であろう顔の右半分を失った生首がポツンと放置されていて……。……それはドスマッカォの亡骸であった。
元々ドスマッカォは二頭いたとの事だが、幾ら何でもナワバリ争いでここまでの損傷を負うことはあり得ないし、ハンターの武器で倒したとしてもこんな風にはならない。
それが示すことは、即ちそれだけ強力な存在がこの古代林に潜んでいるということ。
そこで思い出されるのが、かつて生徒三人と共に目撃した異形の斬竜。確かに彼の竜なら、このくらいは容易いことだろう。あれ以来出没したとの情報は出ていないが……まさか、また現れたのか?犯人が斬竜であるにせよないにせよ、ことは一刻を争うのは変えようのない事実であった。
早く進もう。そうツバメに声を掛けようと横を向くと、ツバメはドスマッカォの亡骸の中に手を突っ込み、そこから『何か』を取り出していた。血に濡れたその手に握られていたのは、やや赤みがかった鋭い鉤爪……。「これは……ドスマッカォのものではないの。見慣れぬ形じゃが……。済まんが持っておいてくれぬかの?ワシのポーチはもう一杯じゃ。」
ツバメから手渡された鉤爪を、ポーチへと仕舞う。受け取った瞬間、何やら不思議な力を感じた気がするが、恐らく気の所為であろう。それよりも、早く捜索を……
そう思って主にドスマッカォが活動域としているエリア5の方を向くと、一つの人影が此方へと走ってきていたのが見えた。「エイジロウ!?」
探し求めていた一人が思わぬ形で見つかり、思わず声を上げる。
すると向こうも此方の姿に気が付いたようで、「先……っ生!?」と苦しげに叫びながら駆け寄って来た。
俺のすぐ近くまで来たところで膝を折り、ガクリと倒れ込んだエイジロウは、荒れる息を整えることも無く言葉を紡ぐ。「9だ……ゲホッ……エリア……ハァ……9に二人がいる。」
その言葉だけを確かに言い切ると、それを境にエイジロウは何度も咳き込み出した。その姿をよく見れば、ガンランス使いのはずなのに盾を持っておらず、体の至る所が擦り傷だらけで、やや冷える夜なのにその額には玉のような汗が滲んでいる。ここまで相当無茶をして来たのは明らかだった。
何故ドスマッカォの狩猟でエリア9に取り残されるような事態になったのか。ドスマッカォをあんな風にしたのはどんなモンスターだったのか。何故残る二人はエリア9から動けていないのか、聞きたいことなど山ほどあるが、今のエイジロウを見ればとてもそれを聴く気にはなれなかった。Qエイジロウと邂逅しました。どうする?
1、エイジロウを連れてエリア9へと向かう
2、エイジロウを連れてベースキャンプに向かう
3、エイジロウとツバメをベースキャンプに向かわせ、あなたはエリア9へと向かう
4、エイジロウ一人でベースキャンプに向かわせ、あなたとツバメはエリア9へと向かう
5、その他(自由枠) -
984
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-14 14:51
ID:xGWEJYdc
[編集]
とりあえず3にしよか
エイジロウくんに無理させんのもあれやしな -
985
名前:時雨
投稿日:2018-01-14 14:55
ID:gX20EMvk
[編集]
ワーダレナンダロウナー(棒読み)
そう言えば『アイツ』を出した事は無かったなぁ。
このスレでも名前だけは出たことはあったか。 -
986
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 15:44
ID:2vNnRjOI
[編集]
エイジロウに早急な休息が必要なのは誰が見ても明らかだった。しかし、彼をこのまま一人でベースキャンプに向かわせるわけにもいかないだろう。
なので、エイジロウにはツバメを付き添わせ、俺は一人でエリア9へと向かうことにした。「……大丈夫かの?」
ツバメがエイジロウに肩を貸しながら、心配そうに此方を見つめる。そりゃあ、夜の森は危険であるし、不安が無いと言ったら嘘になる。しかし、今それを言ったら余計な心配をかけるだけだろう。だからこそ、心配そうにしているツバメとグッタリとしているエイジロウに向けて、「大丈夫だ。」と気丈に笑ってみせた。
残る二人も、必ず助けるからと。
***
ツバメ達と別れ、かつてのベースキャンプの残骸が残るエリア5へと移動する。このエリアにも普段であればジャギィやマッカォの一匹や二匹が見つかるのだが、今日に限ってはそれすらも見つけることができない。
ただただ不気味な静謐に包まれていた。だが、もうこの場所に用は無い。出来るだけ最短距離でエリア9に向かうために、エリア5の先にある崖から飛び降りた。
別に気が狂った訳では無い。これがギルドの地図にも記されたエリア5からエリア8への正式な移動方法だ。誰が狂っていると問われればどちらかといえばギルド……さらに言えばこの地図を製作した某飛び降りジャンキーの王国の地質調査員だ。エリア8の赤茶けた岩場に手をつき、地面に着地する。
古代林きっての絶景スポットだと呼ばれるここから見える夜の森の景色は、幻想的な月の光も相まって一瞬本来の目的を忘れ去りそうになるくらい美しかった。だが、そんな風景を優雅に眺めている暇は無い。
エリア9へ向かうため、さらにもう一段存在する崖の方へと視線を向けると……
……そこには、二十匹近いマッカォの姿があった。マッカォ達が俺の存在に気付き、一斉に警戒の声を上げる。正直今の状況で戦いたくは無いが、エリア9に向かうにはどうしても群れのど真ん中を突っ切って行く必要がある。
戦闘は避けられたいと判断した俺は、自らの背中に担がれたハンマー、鬼鉄に手を掛け、抜刀する。
どいつから襲ってくる……?どいつから倒すべきだ……?
マッカォの群れを睨みながら、俺はエリア9に抜けるための最短ルートを模索していた。––––––––––グォゥ
その一声は、あまりにもハッキリと、夜の森の中に響いた。
その瞬間、今にも俺に飛びかからんと構えていたマッカォ達が、一斉に道を開ける。それによって開かれた道の中心を歩くように、マッカォ達の群れの中から現れたのは、妙に小さな……右側に一本、特徴的な長い真紅の冠羽を生やしたドスマッカォであった。まるでこの場の王者であるかのように現れたドスマッカォは、ゆっくりと焦れったい動作で顔を上げ、ハンマーを構えたまま呆然と立ち尽くしている俺を、その透き通るような琥珀色の瞳で見据えた。
......ドックン.....ドックン......ドックン......ドックン
自分の鼓動が早まるのが、目に見えてわかった。
縛りつけるような威圧感、自分の全てを見通されているかのような嫌悪感、そして、極限の状況に身を置かれたかのような緊張感。それら全てが一斉にこの身に襲いくる。
そのドスマッカォが放つあまりの雰囲気に、俺は暫時は呼吸すらも忘れて硬直していた。......ドックン.........ドックン..........ドックン!!
–––––––––––クロロロロォ……
暫しの緊張は、ドスマッカォが此方から興味を失ったようにめを逸らし、マッカォの群れに向けて吠えたところで崩壊した。
そのことで漸く呼吸を思い出して咳き込む俺を尻目に、異様な雰囲気を纏うドスマッカォとその部下達はその場から去っていった。思わぬ形で戦闘を避けることができたことに、一先ずは安堵する。
緊張によって張り詰めている呼吸をなんとか整えると、改めてさっきのドスマッカォの異常さを再認識した。
奴は一体何なのだろうか?何故モンスターの中では最下層と言っていい位置に存在するドスマッカォが、あのような雰囲気を獲得するに至ったのか……?
もし今時間があったのなら考察していただろうが、しかし残念ながら、現時点においてそんな時間がないことを改めて思い出す。そのことを思考から追い出そうとして、しかし脳裏からドスマッカォの眼光がどうしようもなく離れぬまま、俺は残る二人が待つエリア9へとダイブした。
-
987
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 16:47
ID:2vNnRjOI
[編集]
ズシン.......
……求めて、
探し、彷徨い、歩み、
満ちること無き渇欲に、
訪れはしない癒しを求めてズシン........ズシン........
……求めて、求めて、
屠り、呑み込み、糧と成し、
されども満ちぬ、果てなき飢餓に、
倒錯し、怒り喰らいて蝕めど、
癒しは遠き、星の夢かな。ズシン........ズシン........ズシン........ッ!!
……求めて、求めて、
求めて––––––––––––ァァァァァアアアアアアアッ!!!!
嫌味のように雲一つ無い快晴の星空に、竜の怒号は虚しく響いた…。
-
988
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 16:51
ID:2vNnRjOI
[編集]
「先生っ!?」
「……っ!?」結果から言えば、エリア9を降りてすぐ左側、蔦がカーテンのようになって隠れている場所で、アズリーとアルザスは見つかった。
話を聞けば、どうやらエリア8でドスマッカォと戦闘を始めようとしていたところ、突如地面から飛び出した『何か』によって三人とも崖の下のエリア9に突き落とされたらしい。さらに運の悪いことに、その拍子にアルザスが足をくじいて仕舞い、動くに動けなくなったようだ。
「……だから、僕の事を、置いていけば良かった。」
「何を言ってますの!一度でも同じ戦場で轡並べればそれはもう『戦友』、腐ってもダチは見捨てませんわ!……って、エイジロウさんの受け売りですがね。……っ!そうだ、エイジロウさんは、エイジロウさんはどうなりましたの!?」自嘲気味に呟くアルザスの言葉を否定すると、アズリーは食い入るようにエイジロウの無事を訪ねてきた。
話を聞いたところ、なんとエイジロウが盾を持っていなかったのは走っている途中で失ったのではなく、初めからここに置いてきたのだという。なんでも「ガンランスの俺は機動力の問題でアルザスを守りきれる自信が無ぇし、真夜中の森で砲撃なんか放ったら何が来るかわかったもんじゃねぇ。だからって機動力があっても防御手段に乏しい太刀のアズリーじゃあ守りが手薄すぎる。だから、この盾はアルザスが持っておけ。」と、アルザスに半ば強引にガンランス使いの生命線とも言える盾を押し付けて単身救助を呼びに行ったらしい。なんだそれ、イケメンか?取り敢えず後でグーパン一発と一緒に褒めておこう。「落ち着けアズリー、エイジロウは無事だ。今仲間と一緒にベースキャンプに向かってる。」
「も、申し訳ありません先生、取り乱しましたわ。でもそうですの、良かったぁ。」エイジロウの無事を聞いて、アズリーはホッと胸を撫で下ろす。件の事件以来交流が増えたこの三人は、今では頻繁に共に狩りを行うようになったそうだ。
さて、無事三人とも発見できたわけだし、早く帰るとしよう。なるべくアルザスの足に痛みを与えないように慎重に背負い上げながら、アズリーに対してもそう告げた。
「……あ、先生。別にそこまで慎重になる必要は無い。足首にはネムリ草で局所的に麻酔をかけておいた。」
……そしてアルザスは相変わらず強かであった。というかよくそんなこと出来たな。
「……えへん。」
「『えへん』じゃありませんわ!まったく、こんな状況になっても貴方は……。」俺の背中で誇らしげな声を上げるアルザスに、アズリーは呆れたように声をかける。……しかし、背負っている俺だからこそわかる。アルザスだって震えていた。
……おそらくアルザスは、他の二人に心配を掛けないように、麻酔をしなければ耐えられたいような痛みを堪えて普段どうりに振舞っていたのだろう。
マイペースなアルザスの意外な一面を感じて少し可笑しく思いながらも、ベースキャンプに戻ろうと–––––––– -
989
名前:若芽萌ゆ古代の森に紅葉の@難亭
投稿日:2018-01-14 16:55
ID:2vNnRjOI
[編集]
––––––––刹那、背後の地面が爆ぜた。
圧倒的な力に押し出された土の塊が至る所に飛び散り、俺のすぐ真横を掠めて行く。それまで静謐であった古代の森は瞬く間にその表情を変え、悪魔の宴の様相を呈す。
夜の森が今、牙を剥いたのだ。「キャァァァァァァァアアアアアッ!?!?」
真後ろで、アズリーの悲鳴が木霊した。
突然の事態に驚き、振り返れって見れば、視界に飛び込んできたのは邪悪なる顎門に左足を捉えられ、宙吊りになるアズリーの姿。
……なにが起こったのか、脳の処理が追いつかなかった。
ただ、刹那の判断が、俺にその言葉を叫ばせた。「脚防具を外せ!アズリー!!!」
俺のその言葉が届いたのか、アズリーは振り回されるながらも自らの左足の防具を解除する。結果、邪悪なる顎門には防具のみが残され、スルリと抜け落ちたアズリーは、重力に従って落下する。
直後、邪悪なる顎門に咥えられていたアズリーの脚防具が、いとも簡単に噛み潰される。もし一瞬でも判断が遅れれば、噛み潰されていたのはアズリーの脚か……或いは胴体だったであろう。そう考えると、背筋に冷たいものが駆け巡る。「……っ立てぇ!!走れ、逃げるんだ!」
土煙が収まると共に、その者の全貌が露わになる。
暗緑色の体、見上げるほどの巨躯、その巨躯を支える力強い後脚、巨体に見合わない程の小さな頭部と前脚、ヒルのような尻尾。……無数の牙が露出したような、異形の顎。血のように赤い瞳が、爛々と輝いて此方を見つめていた。
忘れない。
忘れるはずもない。
それは、おそらくもっとも多くのハンターを殺してきたモンスター。
出会ったら死を覚悟せよとさえ言われた、最恐の竜。……何故、ここにコイツがいるっ!
邪悪なる顎門、健啖の悪魔、暴食の竜王、
猛々しい異名は数あれど、何よりもその名は、人類……否、ありとあらゆる生命体にとって、恐怖の象徴として刻まれてきた。
それが……
––––––––––恐暴竜、イビルジョー
Q、貴方の行動を指定してください。(一応作者的最適解のヒントは残してありますが、その上を行ってOK。)
1、自由枠
-
990
名前:暇
投稿日:2018-01-14 17:38
ID:8i.qyjh2
[編集]
なんかドスマッカォの癖にヤバそうな奴もいるしお、これボスか?と思ったら普通にイビルジョーからもタゲられてるし多分もう死ぬしかないと思うんですけど…(冥推理)
取り敢えず大挑発でも…と思ったけど生肉とネムリ草あるじゃない~
つまり答えは…1、アルザスが麻酔に使ったネムリ草と持ってきた生肉調合してその場に置いて行く
調合失敗したら自分にネムリ草を調合して角笛大挑発や!
どや、コレが模範解答やろ! -
991
名前:時雨
投稿日:2018-01-14 17:43
ID:gX20EMvk
[編集]
>だからって機動力があっても防御手段に乏しい太刀のアズリーじゃあ守りが手薄すぎる。
すまない、アズリーの武器は太刀じゃ無くて大剣なんだ。本当にすまない。
-
992
名前:朱陽夢見て、旧葉は燃ゆる@難亭
投稿日:2018-01-14 18:36
ID:2vNnRjOI
[編集]
>>991なんですとぉ!?∑(゚Д゚)
これはやらかした……まあ、今回はドスマッカォが相手だから練習がてらってことで(屑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
獲物を見つけた竜の、歓喜の雄叫びが木霊する。
–––––––––食事の時間だと。
残酷な大気は淡々と震え、彼の者の咆哮を運び、ささくれ立った大地は崩れ落ち、茂る草木はビリビリと忙しなく震える。
鼓膜が激しく刺激され、三半規管が揺さぶられる。それは結果としてバランス感覚の崩壊に伴う硬直を齎し、その場に自分の体を縛り付ける。……『逃げなければ』理性がどれだけそう思おうとも、本能に支配された体が言うことを聞かない。硬直が解除されるまでのその一瞬が、今は永遠にも思えた。やがて、咆哮は森の闇へと溶けていき、古代の森には再びの静謐が訪れる。しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎなかった。
邪悪なる顎門が、此方に向けて開かれて……
––––––刹那、森の闇を刹那の閃光が塗り潰す。夜目になっていた時に放たれた閃光は、イビルジョーの網膜を焼くには十分な効果があった。一時的に視界を失ったイビルジョーは、獲物を見失って虚空を噛みちぎる。
そして、その閃光は、同時に俺の思考をも取り戻させた。「…ナイスだアルザス!」
「……ぐっじょぶ。」咄嗟の判断で閃光玉を投げたらしいアルザスを褒めると、アルザスは俺の背中の上でサムズアップする。
さて、イビルジョーの視界を封じられたとは言え、それはあくまで一時的なもの。俺たちが逃げ切るまでにはイビルジョーも復帰してしまうだろう。何か手は無いのか……?イビルジョーの動きを長時間封じられるような手は……っ!
そうだ、もしかしたらこれなら……、「……アルザス、お前ネムリ草まだ持ってるか?」
「……?はい。」その答えを聴き、俺の『もしかしたら』は確信へと変わる。しかし、今自分の両手が塞がっていることに気付いてしまった。……ならば、
「アズリー、俺とアルザスのポーチからネムリ草と生肉を取り出し、この場で迅速に、正確に調合する。出来るか?」
俺がそう声を掛けると、アズリーもその答えに至ったのか、ハッとした表情を見せる。そして、強く頷いた。
「はいっ!エリたん先生から習った調合の極意、ここで実技テスト、ですわね!」
アズリーはそう言葉にしながら、俺のポーチから生肉を、そしてアルザスのポーチからネムリ草を取り出し、調合を開始する。
-
993
名前:朱陽夢見て、旧葉は燃ゆる@難亭
投稿日:2018-01-14 18:42
ID:2vNnRjOI
[編集]
生肉とネムリ草を手にし、調合を開始するアズリー。
だが、この場には、決して肉の匂いを嗅ぎ逃さない者がいた。
視界が封じられたことにより鋭敏になった嗅覚で生肉の存在を捉えたイビルジョーは、アズリーの方を振り向き……、……大挑発!
しかし、直後に俺が狩技、『大挑発』を発動させたことにより、そのターゲットが解除され、その視線は此方へと誘導される。既に視界を取り戻し始めていたのか、その眼光は、しっかりと俺たちの姿を捉えていた。
イビルジョーが、獲物に向け、ゆっくりと歩みを進めて……、「……っ!出来ましたわ!!」
しかし、そんなイビルジョーの歩みは、アズリーの叫び声と共に彼の頬にぶつけられた水色の生肉によって中断される。
新鮮な生肉の香りがイビルジョーの鼻腔をくすぐり、辛抱堪らずイビルジョーはその生肉に食らいついた。……一瞬、古代の森は緊張に包まれる。
あっという間に生肉を食べ尽くしたイビルジョーは、まだ空腹が収まらんとばかりに、再び俺たちの方を睨みつけた。
……まさか、罠肉が効かなかった……?
頭の中にはそんな疑念が生じた。もし罠肉の調合に失敗しており、イビルジョーに効果が出なかったのなら、今の俺たちはまさに絶体絶命だ。イビルジョーが、次なる獲物に喰らい付こうと、顎門を開いて……
ズゥゥゥゥゥウウン……
……しかし、その牙がこの身に猛威を振るうことは無かった。
巨体が崩れ落ちる轟音と共に、イビルジョーは穏やかな眠りに就いた。「……あ。」
アズリーが気抜けしたようにその場にヘタリ込む。間違えなく今一番プレッシャーを感じていたのは彼女だろう。それが解除されたのだ、そうなるのも無理からぬもの。
しかし、まだ脅威が去ったわけではない。「気を抜いているところ悪いが、早く逃げないと目を覚ますぞ。」
俺の言葉を聞いて、アズリーは即座に立ち上がる。出会った時に宙ぶらりんにされたこともあり、若干のトラウマになっているのだろう。
さて、どちらへ逃げようか?
Q罠肉成功。どちら方面へ逃げますか?
1、エリア8へ逃げる
2、エリア11からエリア3へ逃げる -
994
名前:蟹
投稿日:2018-01-14 20:53
ID:B8nXzJ4E
[編集]
11から3はあなたとタクミが救われた伝統のルートだゾ
というわけであえて1どうでもいいけど女性用ベリオはブランシュとサクラの眼福になった後ちゃんと男性用に直されたはず
-
995
名前:朱陽夢見て、旧葉は燃ゆる@難亭
投稿日:2018-01-14 21:40
ID:2vNnRjOI
[編集]
エリア11からエリア3。
そのルートには、これまで何度も助けられて来たが、しかし今回は背中にアルザスを背負っている関係上、どうしても飛び降りる必要があるルートを選ぶわけにはいかない。
やや遠回りにはなってしまうものの、ここは堅実にエリア8へ登っていくべきだろう。カーテン状になっている蔦の一本で自分とアルザスの体を固定し、エリア8への崖を登る。
後ろで寝息を立てるイビルジョーが目を覚まさぬよう懸命に祈りながら、壁に這うように生えた蔦に手をかけ、真っ直ぐに上を目指した。***
「……先生、大丈夫ですか?」
ぜぇ、はぁ。と荒い息を繰り返していると、背中のアルザスからそう問いかけられた。
いくらこれまでのハンター生活で慣れたとはいえ、人一人背負った状態での崖登りは相当な体力を奪われるものであった。
それだけ大変なことであったがために、登りきったことによる達成感も一通りではなかったが、しかしまだ安心するのは早すぎると言える。イビルジョーには、この前出会った異形のディノバルドとは明らかに異なる物がある。それは獲物に対する執念だ。つまり、異形のディノバルドと違い、逃げても追ってくる確率が極めて高いのである。
だからこそ、まだイビルジョーが眠りに就いていると思われる今のうちに出来るだけ距離を稼ぎ……出来ればベースキャンプまで戻りたい。荒れる呼吸と早鐘を打つ心臓を出来るだけ早く整えると、エリア7に向けて歩みを進めた。
エリア5に向かうルートもあるのだが、そちらはベースキャンプから遠い上、また崖を登る必要がある。流石にもう人を背負っての崖登りはゴメンだ。エリア7に入っても、やはり小型モンスターの姿を見ることは出来ない。行きも大概そうであったが、アレはイビルジョーに恐れをなして逃げ出したか、あるいは皆食われてしまったからなのだろう。
何はともあれ、人の運搬中に小型モンスターに襲われないのは有難い。その点はイビルジョーに感謝しても良いだろう……と、そもそも今俺がこうしているのは全て奴の仕業であることを思い出し、その感謝は打ち切った。ベースキャンプへ向かう最短ルートを通るために、エリア7を抜け、エリア3の洞窟に入る。そこでは、青い巨大な晶石が、天井の穴から注ぎ込む月灯りに照らされて妖しく輝いていた。
だが、そんな幻想的な光景さえ忘れてしまうほど、俺の意識は目の前の存在に奪われていた。そこにいたのは、先程よりも更に多い……それこそ三十匹じゃきかないような数の無数のマッカォの群れが集結していた。その光景は、まるで古代林の一角のマッカォを丸ごと全て集めたのではと疑ってしまうほど、圧巻の光景であった。
「ーーーっ!」
悲鳴を上げそうになるアズリーの口を、自分の手で強引に塞ぐ。よく考えれば年下の少女の口を手で強引に塞ぐなんてギルドナイト案件じゃないかと思ってしまうが、だからって悲鳴を上げさせてマッカォ達を刺激する訳にはいかなかった。
……戻ろう。
アズリーとアルザスに、アイコンタクトだけでそう伝える。その思いが伝わったのか、静かに頷いた二人と共に、エリア7へと引き返して––––––––
–––––––––されども地面は再び爆ぜる。
既にそれが『何』の合図なのかを知っている俺たちは、即座にイビルジョーに対峙するよりはマッカォの群れを強引に突っ切った方がまだマシだと判断して、エリア3の洞窟に突入する。
当然、たむろしているところに突如侵入されたマッカォ達は俺たちに向けて警戒の声をあげ、飛びかからんと力を溜める。
襲われるっ……!しかし、マッカォ達が俺たちに攻撃を開始する前に、積み重なる土を跳ね除け、壁を突き崩しながら、その者が姿を現した。
–––––––グォォォォオオオオオオアアアアァァァァァァッ!!!!!
執念深き竜は目を覚まし、新たな獲物を求めて猛り狂う。
あまりに唐突な暴食の王の乱入により、マッカォ達は一斉にパニックに陥る……
……かに思われていたが、数匹が何度か鳴き声を上げただけで、瞬時に群全体が落ち着きを取り戻し、さっきまでの警戒はなんだったのかと言いたくなるほど、まったく俺たちの存在を無視して逃走を開始した。
当然ながら、俺たちもそのマッカォの群れに紛れてイビルジョーから逃げる。だが、イビルジョーだってそう何度も獲物に逃げられるほど甘くはない。尻尾の一薙ぎで逃げ遅れた数匹のマッカォを壁の染みに変えると、逃げ惑う矮小な存在共を捕えて喰らわんと、大地を震わせながら猛然と地を馳ける。
人生最悪の鬼ごっこは洞窟を飛び出し、エリア2へと舞台を移した。
-
996
名前:暇
投稿日:2018-01-14 21:52
ID:8i.qyjh2
[編集]
え~急ですが一旦ストップ願います
あらすじとかまとめるとはみ出そうなので1、2レスだけ残して続きは次スレでって事で…あ、あと誰か代わりに立ててくれる人おりませんかね?
ワイワールドイキタイシ…(は?)
一応>>1のルールからは・XXからの新要素については発売間もない事を鑑みて、クリア後まで伏せられているモンスターなどについての重要な事柄の描写はご遠慮下さい
の文言を削除したけど他に必要な所改変してコピペすれば多分大丈夫だと思いますんで… -
997
名前:時雨
投稿日:2018-01-14 22:03
ID:gX20EMvk
[編集]
ふむ、スレ立ては初めてだけど代役で建てて起きましょうか。
※追記
http://mhxbbs.com/thread/ta/new/89782.html
こちらで宜しいかな? ほとんどコピーだがな!
難亭さん続きはこちらのスレでどぞー。 -
998
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-14 22:06
ID:CaZZDZOk
あ、そう
-
999
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-14 22:08
ID:CaZZDZOk
おまんにおちん物語
-
1000
名前:名無しさん
投稿日:2018-01-14 22:08
ID:CaZZDZOk
そして、1000
コメント書き込み
これ以上書き込めません。